AutoForex_EventExpressのメソッド1はそれぞれの経済指標の発表によるレートの動きについては、その内容が未確定なのでどちらに動くか判らないということを前提に理論的に浅いSLで逃げ切るというトレードをします。
トップページでも紹介しておりますが、過去のレートの動きを見てのテクニカル指標を用いたトレードでは、多少傾向はあっても経済指標の予想自体は不可能と開発チームは分析しており、AutoForex_EventExpressの基本方針としてこの考え方に変わりはありません。しかしながら、実は経済指標のカレンダーで公表されるアナリスト予想(平均値になります)の数値というのはかなりの確率で当たっていることがわかっています。
実はAutoForex_EventExpressが読み込んでいるForexFactory.comの経済指標のカレンダーのxmlデータにも前回の数値とともに公表されるアナリスト予想が組み込まれています。 しかし、その公表されるアナリスト予想が良いか悪いかだけで判断できるほど市場は単純ではありません。
経済指標の発表では大きく相場が動くこともあれば、ほとんど動かないこともあります。これは前回経済指標値との関係もありますが、主に「市場の予想(公表されるアナリスト予想ではありません)」との乖離の度合いによって反応の大小が決まり、その思惑で動くことが多いようです。
たとえば、経済指標のアナリスト予想が前回の発表よりも良いと予想されている場合、例えば貿易収支などはプラスでより大きく、失業率などはマイナスでより小さい数値となっている場合ですが、おおむね次の4つのパターンに分かれます。(※絶対ではありません)
1つめは発表前から市場が徐々にレートに織り込み始める場合で、レートは短期的に右肩上がりとなります。そして市場の予想どおりの良い発表内容であった場合、指標確認後の買い方によって一時的に上がります。しかし、市場はすでに織り込みを完了していますから、発表後は一時上げた後にすぐに下げることになります。これが経済指標発表後の乱高下のパターンです。
2つめは発表前に懐疑心からなのかレートに織り込みをせずに(一定の方向に動かずに)いた場合、市場の予想どおりの良い発表内容であった場合は一気に上げるものの、レートに織り込んでいなかったためにすぐに下げることはあまりありません。
3つめは1つめと同じように発表前から市場が徐々にレートに織り込み始める場合で、レートは短期的に右肩上がりとなります。しかし、市場の予想に反して悪い発表内容であった場合、市場はサプライズから一気に下げます。思惑で上げていた分を下げるためにすぐに上げることはありません。
4つめは2つめ同じように発表前に織り込みをせずに(一定の方向に動かずに)いる場合ですが、発表時間となって市場の予想に反して悪い発表内容であった場合、市場は2つめの場合ほどではありませんが一気に下げます。そしてそのまますぐに上げることはありません。
市場の予想が悪い場合は上記の逆となりますが、公表されるアナリスト予想は案外高い確率で当たるようですから、良いと予想されている場合には結果的に1つめと3つめの場合のほうが2つめと4つめの場合よりもかなり多いということになります。つまり、公表されるアナリスト予想が良い場合は事前に買い、逆に悪い場合には事前に売りという戦略は確率的に勝率が高いといえます。
弊社開発チームでは上記のようなファンダメンタルを織り込むことが可能な経済指標EAとしてAutoForex_EventExpressVer2.25を完成させました(メソッド4の搭載)。
※ ユーザー様が経済指標を研究して自由な戦略がとれることを目的としています。 |